SICKNESS
病気のお話し
尿石症のお話し
尿検査って何をするの?
尿石症は、腎臓、尿管、膀胱、尿道などに石ができてしまう病気です。私たち人間は高齢者に多い病気ですが、ペット達はどの年齢でも起こり得ることを覚えておいてください。
尿石症になると、頻尿や血尿といった症状がでることがあります。時に痛みを伴ったり、尿石が尿道につまってしまった場合には尿が、でなくなってしまいます。尿がでない状態は緊急の状態であり、場合によっては手術が必要になるとても怖い病気です。ただし無症状のペットたちも多く、定期的な検診が重要になってくる病気のひとつとも言えるでしょう。
原因は何?
尿石は尿が酸性や逆にアルカリに傾いたりすることが原因でできてしまいます。遺伝的な体質が原因としてあげられますが、ストレスや膀胱炎が原因になることもあります。また、フードの種類によっても尿石ができることも多いです。
必要な検査は?
尿検査、レントゲン検査、超音波検査が適しています。
酸性、アルカリ性の評価は尿のpH(酸性かアルカリ性か)で評価します。このpHが傾くと結晶化が起こり、顕微鏡で観察できる*1ようになります。さらに結晶化が継続すると、結石化が起こり、レントゲン検査や超音波検査でも診断がつくようになります。
*1顕微鏡で観察することができる結晶は実は1種類ではありません。
その中でも多いものはストルバイト結晶およびシュウ酸カルシウム結晶です。結晶の種類によって、治療法やお勧めするフードが変わってくるので、顕微鏡検査も非常に重要です。
どんな治療があるの?
結石の種類によってはフードやサプリメントにて尿のpHを調整*2することにより溶解できる場合もありますが、それが困難な場合や、尿道が閉塞するなど緊急性がある場合、もしくは今後閉塞のおそれがある場合には手術で取り除かなければいけないことも多いです。また細菌性の膀胱炎を併発することもあり、その場合には抗生剤も必要となります。
*2尿のpHの調整のためには、療法食(治療食)へのフードの変更が一般的ですが、療法食は尿石の種類によって変わります。最近では食物アレルギーのペットたちも多く、アレルギーを配慮した療法食もあります。
もし療法食を好まないペットたちには、サプリメントの使用も選択肢のひとつです。
症状が落ちついても
症状や尿のpHが落ち着いた場合は、再発予防のために予防食を食べてもらうことをお勧めします。治療の経過や体質、体調に合わせて予防食を選ばせていただきます。場合によっては、療法食を継続する場合や、サプリメントを使用することもあります。
兵庫ペット医療センターでは一度尿石症と診断された場合には少なくとも3カ月に一度の尿検査をお勧めします。また健康なペットたちにも健康診断として、少なくとも年に1回(特に6歳以上の場合は年に2回)の尿検査をお勧め致します。